BMC系人工大理石とは

水回りカウンター、また什器カウンターなどに多く採用される素材「人工大理石」。みなさん馴染みのある素材であると思いますが、ひとくちに人工大理石といっても実は「素材の原料」「材料の混練方法」「成形方法」などの違いによりその性質は大きく異なります。

BMC(Bulk Molding Compound)系人工大理石は、当社が約40年前に素材を開発し、量産技術を確立した世界で唯一の素材で、主にキッチンや洗面の水回りのカウンターやボウルとして採用されています。高温・高圧で成形する製法のため、一般的な人工大理石とは性能・性質が全く異なります。この性能の特徴から、日本で使用されている人工大理石キッチンカウンターの実に75%以上がBMC系人工大理石となっています。

性能を重視し、高機能樹脂とガラス繊維を使用しているため原材料のコストは高くなりますが、高圧プレス成形という製法を使用し、安定した品質維持、供給ができるようになった結果、長年大手ハウスメーカーやデベロッパーなどに採用されています。

  • 人工大理石とは
    BMC(Bulk Molding Compound)とは、すなわち塊状のプレス成形用の複合材料であり、マトリックス(母材)である熱硬化性の特殊樹脂とフィラー(充填剤)、強化繊維等を混練機にて均一に混合し、塊状になった均質なプレス成形用の成形材料です。成形品に要求される性能を満たすことや、良好な成形性を生み出す為に、細かくカスタマイズできることが大きな特徴です。

BMC系人工大理石の特長

  • 人工大理石の特長1.耐熱性・耐薬品性・擦傷性の説明画像

    1. 熱や薬品に強い

    用途により、特殊な樹脂やフィラー、改質剤の配合を工夫することで、耐熱性・耐薬品性・擦傷性を高めることが出来ます。ハイパーシンク(8H品)については、人工大理石の中で最も傷が付きにくい材質(クリスタルサーフェース)を採用しております。

  • 人工大理石の特長2.薄くても強度が高さの説明画像

    2. 薄くても強い

    特殊な樹脂とフィラーとガラス繊維が特殊な混練法により非常に強靭な複合体となっているため、 従来の人工大理石に比べ大幅に強度が高くなっています。

  • 人工大理石の特長3.衛生的で掃除も簡単の説明画像

    3. 衛生的で掃除も簡単

    しつこい汚れも洗剤、溶剤、クレンザー等で簡単に除去できます。

  • 人工大理石の特長4.抜群の寸法安定性の説明画像

    4. 抜群の寸法安定性

    高温・高圧により成形、硬化されたBMC系人工大理石は最も寸法安定性に優れた材質です。キッチンカウンター等、長尺のカウンター材としては最適の素材です。

  • 人工大理石の特長5.メンテナンス性が良い説明画像

    5. メンテナンス性が良い

    ソリッド材になっているため、サンドペーパー等で傷の補修も行えます。 また、専用の補修剤を使えば、欠けなどの補修も簡単。※詳しくはお問い合わせださい。

高温高圧プレス成形法の特長

  • 1. 短期大量生産が可能

    超高圧プレス成形による分単位のスピードで成形される人工大理石なので、 1日の生産量は従来の人工大理石と比べて大幅にアップ。また、最新の技術と設備をもつ二次加工工場により、短期間での納品を可能にしました。

  • 2. 継ぎ目のない一体成形品

    金型による一体成形のため、バックガード、エプロン、ボールに継ぎ目がなく、美しい仕上がりを実現しています。また、二次加工での手間が大幅に節減でき、よりコストダウンも可能となりました。

BMC系人工大理石の開発・生産体制

  • 1. 研究開発・商品企画

    世界の市場が求める最新の素材の開発、その特徴を生かした商品企画を行っています。

  • 2. BMC製造

    当社の永年の経験から生まれたノウハウによる生産システムとBMCの製造工程は、BMC配合技術と共に世界各国から熱い注目を集めております。

  • 3. プレスライン

    我が国有数の超大型プレス成形機群により、毎日想像もつかないほど大量の人工大理石製品が生産され、市場に大量供給されています。

人工大理石の分類

一般的に人工大理石と称される素材は、ポリエステル系、アクリル系といった素材の主原料別の2つの対比のみで語られていることが多く見られますが、実はその他のたくさんの要素(マトリックスである合成樹脂の種類、フィラー(充填剤)、材料の混練技術、成形方法など)によっても大きく性質が異なります。

成形方法高温高圧プレス成形注型法
種類BMC系
(Bulk Molding Compound)
PMMA系
(メチルメタアクリレート樹脂)
不飽和ポリエステル樹脂系
ゲルコート層有りゲルコート層無し
原料の特徴マトリックス樹脂・充填剤・強化材を主成分とした複合材料であり、多様性あり。マトリックス樹脂は、アクリル・不飽和ポリエステル等の選択が可能。また強化材やフィラーにより大きく性能を変えられる。PMMA/MMAモノマー/充填材 “表面の加飾層(樹脂)とベース層の構成。
※ベース層に使用されるフィラーは主として炭酸カルシウム” “加飾層無し(ベース層のみ)
表面の加飾層(樹脂)とベース層の構成。
※ベース層に使用されるフィラーは主として炭酸カルシウム
加飾層無し
(ベース層のみ)
物性の特徴
◎非常に優れている
○優れている
△普通
✕ 劣る
寸法安定性
耐衝撃性△〜✕
耐薬品性
耐汚染性
耐熱性
耐光性
特記事項1.有機溶剤、酸・アルカリなどに耐性があり、耐薬品性に優れている。
2.国内の人工大理石キッチンカウンターの約80%に採用されている。
1.エタノールや有機溶剤に侵されやすく、短期間で表面に変化が起きる。

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